からむし織とは?

からむしは、イラクサ科の多年生草本の植物で、別名「苧麻」または、「青苧」と呼ばれています。

昭和村は本州唯一のからむし生産地で、約600年も昔から、純粋かつ高品質の原麻が厳しい管理により、代々受け継がれてきました。

現在、生産と苧引きの技術が国選定保存技術に、又からむし織は福島県指定重要無形文化財として認定され、確かさと豊かさが認められた、幻の繊維・織物です。

 

からむし織ができるまで

【春】

①、焼き畑
以前より、からむしは、節の草といわれ、5月の小満(二十四節気のひとつ)に当たる日を境に焼き畑を行います。
焼き畑は、品質の均一さを図り芽揃えや害虫駆除、残った灰を肥料にするなどの目的があり、よく晴れた日の午前中に畑の雑草を取り除き、全体が均一になるよう焼き草(小ガヤ、ワラ等)を敷いた後よく乾燥させます。夕方近くに、横一列に火を点け、焼き終わった畑にすぐ後から水をかけます。

②、施肥
焼き畑が行われた翌日に、有機質肥料を蒔き、その上に乾燥を防ぎ、雑草を生えにくくする等の役割を持つワラを敷きます。
化学肥料は、からむしの根を早く傷め、取り出す繊維の質が悪くなってしまうことから使用を避けます。

③、垣作り
焼き畑、施肥を終えた後、畑の周囲に杭を立て、垣を棒ガヤ(カヤ)によって作ります。これは、からむしを密集して成長させるとともに、風で倒れたり、擦れ合うのを防ぐためです。
こうして囲まれた畑には、獣はもちろん人さえも侵入できず、静かに成長していきます。

 

【夏】

④、刈り取り
7月の土用の頃から8月のお盆前にかけて、2メートル近くに成長したからむしの刈り取りが続けられます。
刈り取りは早朝から始められ、その日に作業できる分だけを一本一本手で刈り取られます。葉をこき落とし、茎の部分だけを集められたからむしは、尺杖をあてて既定の長さに切り揃えられます。

⑤、浸水
刈り取ったからむしをできるだけ早くきれいな清水に浸します。これは乾燥を防いで皮をはぎ易くするためです。

⑥、皮はぎ
皮が2枚になるよう1本ずつ丁寧にはぎます。はいだ皮は根本部分を揃え1握り程度に束ね、必ず冷たい清水に浸けます。

⑦、苧引き
苧引きは上質な繊維を取り出すために最も熟練を要する作業で、苧引き盤・苧引き板・苧引き具とよばれる道具を使い、一枚ずつ表皮と繊維に引き分け、良品・不良品に区別し小さく束ねた繊維を2、3日位陰干しします。

 

【秋】

⑧、苧績み
糸づくり
良く乾燥したからむし(原麻)を爪で細く裂き、太さが均一になるよう裂いた原麻を組み合わせ、先端を撚りながら繋ぎます。繋いだ糸は絡まないよう丸く平にしておぼけとよばれるワッパの中に丁寧にためます。
撚りかけ
おぼけにたまった糸を静かに取り出し、湿らせてから専用の糸車で撚りをかける。こうして撚りをかけることにより、強くて丈夫な糸に仕上がります。
※帯1本分に要する苧績みの作業時間
経糸 平均50日~60日
緯糸 平均40日~50日

 

【冬】

⑨、手織り
昭和村のからむしは、着尺から帯、小物製品(一部を除く)に於いて手織りの布を使用し、手の温もりにこだわりました。

⑩、からむしは通気性、吸湿性、肌触りが共に優れたとても強い繊維です。
肌の気化熱を奪う特異な織物は「正に氷を纏った様な涼しさ」と評されています。
他の繊維では、得られない軽さと風合いは、こうした特徴と共に、高温多湿の日本の夏には欠かせない素材と言えます。

 

 

からむし織の歴史

1396年
野尻郷でからむし栽培始まる。
1674年
会津に縮布の製造広まる
1712年
寺島良安著「和漢三才図会」に苧麻(からむしの別称)記載される
1788年
古川古松軒著「東遊雑記」に野尻組のからむしの記事あり
1811年
青苧神社祭祀(現在下中津川)(アオソ:からむしの別称)
1890年
からむしの生産量高20ヘクタール6トンを記録
1895年
五十嵐善作・ハツ、ロシアに赴き、からむしの栽培・加工の技術指導にあたる
1941年
太平洋戦争に入り、からむしの生産衰えかける
1950年
この頃より、からむし栽培復活のきざし起こる
1971年
昭和村農協がからむし生産部会(現在の昭和村からむし生産技術保存協会)を発足
1974年
すくいをはじめとした、高度な技術によるからむし織が始まる
1981年
からむし織技術保存会 創設
1983年
「福島県有形民俗文化財」指定(昭和村のからむし生産用具とその製品371点)織物が通産大臣賞を受ける
1989年
昭和村のからむし織に対し福島県より「重要無形文化財」に指定され、同時にからむし織技術保存会が、福島県指定重要無形文化財の保持団体として認定を受ける
1990年
からむし生産が「福島県選定保存技術」に指定される 古代苧麻紙の研究試作始まる
1991年
からむし(苧麻)生産・苧引きが「国選定保存技術」に認定され同時に昭和村からむし生産技術保存協会が保持団体として認定される。
1997年
株式会社奥会津昭和村振興公社 発足
同社財団法人民俗衣装文化普及協会より「きもの文化特別賞」受賞
2001年
「からむし織の里」オープン
・からむし工芸博物館・織姫交流館・郷土食伝承館
2011年
「会津のからむし生産用具及びその製品」国指定重要有形民俗文化財 指定

 

織姫交流館のご案内

昭和村の豊かな自然は山の恵みやからむし織の原料となる苧麻の生産をはじめ、たくさんの地場産品を生みだしています。

古より、手から手へ受け継がれてきたからむし織や伝統工芸品にふれる体験交流の場として「織姫交流館」をご利用ください。
<交流館>
織姫作品展、工芸品展なども開かれる広いホールでは、民芸品や特産品の展示販売も行われます。
<販売コーナー>
各種生活工芸品など、充実したものづくり製品が用意されています。
からむし織など特産品を手にとってお求めいただけます。

 

からむし工芸博物館のご案内

奥会津昭和村は、本州唯一のからむし生産地で、約600年も昔から変わらぬ手法と厳しい管理によって高品質の原麻の栽培が代々受け継がれてきました。
<からむし織の着物・反物>
さまざまな植物繊維の布などが陳列されています。
<歴史コーナー>
縄文時代からの植物繊維の歴史「からむし」「麻」の栽培に関する歴史的資料が展示されています。
<ジオラマ>
栽培から織りまでの1年間のサイクルを自然の営みと共に忠実に味わい深く表現しています。

 

<ビデオコーナー>
栽培から織りまでの工程がわかるビデオを上映しています。

 

<ライブラリー>
苧麻、染織、民俗に関する図書を中心に蔵書しており、閲覧することもできます。

 

郷土食伝承館 苧麻庵(ちょまあん)ご案内

地元産の新鮮な野菜と四季折々の山の幸、そして昔ながらの手作りの味にこだわりました。素朴だけど、どこか懐かしい・・・、そんなお食事で皆様のお越しをお待ちしております。
<おしながき>
・郷土食膳 限定20食
・苧麻膳 限定20食
・そば定食
・うどん定食
・天ぷらそば
・天ぷらうどん
・せいろそば
・けんちんそば
・けんちんうどん
・えび入り天丼
・唐揚げ定食
・日替わり定食
・天ぷら盛り合わせ
・ばんでい餅
・ご飯

 

昭和温泉 しらかば荘のご案内

春は野山に山菜をつみ、夏は渓流に釣り糸を垂れ、秋は紅葉、きのこに舌つづみを打ち、冬は雪景色を眺めながら熱燗で一杯。豊かな自然が残る昭和村を満喫ください。
<施設のご案内>
・プライベートスペース(客室)・・・
四季折々の自然に囲まれて落ちついたお部屋です。和室7部屋、定員21名様

・パブリックスペース(共有スペース)・・・
大広間/中広間…大広間は100名収容、中広間は60名収容できます。会議はもちろん、各種宴会などにご利用いただけます。

食堂…昭和村自慢の山菜料理、郷土食などをお召し上がりいただくスペースです。団らんの場所としてもご利用ください。
家族で楽しめるところなので、ぜひ行ってみたいところですよね!

 

旅行に行く場合は、必需品としてクレジットカードを必ず持っていくようにしています。万が一お金に困ったときもカードがあれば便利ですからね。

最短即日発行のカードもあるので、急ぎでカードが必要な時もおすすめです。

 

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